[講話]リズメリットの心の経営
みなさーん!おはようございます。
名古屋市東部から参りました、有吉祐恵と申します。
自己紹介
倫理歴は3年と少し。
前年度は専任幹事を、その前は普及拡大委員長として、
コロナ渦で社会の重い空気の中、苦しく辛いこともありましたが、連続入会式43回記録や、全国初のwebモーニングセミナー開催など、たくさんのチャレンジをさせていただき、総じて楽しく学ばせていただきました。
今期は一年間、社業に集中させていただくためお役を休憩させていただいておりますが、来期はまた皆さんのお世話役を通して、学びと気付き、ご縁をいただいていきますので、よろしくお願いいたします。
本日は、倫理に入って事業で変化のあったお話しをとテーマをいただき、
「リズメリットの【心の経営】」のお話しをさせていただきます。
当たり前なんてない
弊社の事業は、家事代行・ベビーシッターサービスを行なっております。
家事代行業と、ベビーシッターサービスとふたつ行っているのは、
ママの支えになるという目的があって起業したからです。
ママはどちらかは選べません。
苦手なものは苦手だし、得て不得手があって当たり前なのに、自分を責めたり、だれかを責めたり。
人の親としてああするべき
ママとしてこうあるべき
妻としてそうあるべき
「べき」という名の呪い
私は19才で主人に出会い、20才で結納、21才で結婚し、ハネムーンベビーでママになりました。
妻として、母として、若いからと誰かに言われ、愛されるために生まれてきたこどもや、選び選んでくれた主人、育ててくれた両親や、嫁に迎え入れてくれた義父母に恥をかかせぬよう、しっかりやらねば!と息巻いておりました。
主人ががんばって外で働いてくれるなら家は私が守る!と、週末には主人が疲れがとれるように大掃除して、帰るコールに合わせて食事ができるようにして、翌朝早くに出勤する主人のコンディションを整え、最高のパフォーマンス維持を考え行い、素人ながらにライフプランを立てて貯蓄を計画的に行い、こどもの健康だけでなくお行儀よく、情緒豊かなこどもにするためにいろんな経験を楽しみながらする毎日を送っていました。
ところがある日、家で仕事をしていた時に主人が帰ってきてしまったんですね。
帰るコールはもらっていたのに、仕事に夢中になり食事の支度ができてないのに帰ってきてしまったんです。
その時、私は無自覚に舌打ちしてたんです。
何度かそんなことがあり、主人は大爆発しました。帰ってきたのに舌打ちされて、帰りたくない家になっていたと話してくれました。
私は理想の妻、理想のママを意識しすぎて、なによりも大切な「おかえりなさい」と「無事に帰ってきてくれてありがとう」を伝えるのを忘れていたのです。
旦那さまが無事に帰ってくるのは当たり前ではありません。
毎日交通事故や事件が起きていて、その被害者はまさか自分がなんて思いもしません。それは私たちでも同じ。でも、いつでも起きうることなんです。
そう思っていたのに、感謝の気持ちもお疲れ様の労いの言葉も忘れてしまってました。
だれかの期待や、自分を縛り付ける理想に、苦しんで、辛い毎日となった人はたくさんいます。
でも、本来しあわせになるために結婚して、しあわせになるためにこどもを望み、しあわせな家庭、愛に満ちた未来を選んだんです。
それを思い出してほしい。
それには、心にも、体にも、時間にも、余裕が必要なんです。
人も自然の一部
ママは初めての連続です。
初めてのこどもの病気。
初めてのこどもの保育園。
初めての兄弟のママ。
初めてのこどもの受験。
こどもは当然初めてだけど、ママもひとり目の時は全てが初めてなんですよね。
大丈夫、こわがらないで。大丈夫。なんにもこわくないんだよ。と、言ってあげたいんです。
私がまだ25歳くらい、保育園のPTAだったころの話です。
スーパーで大きな声で上から酷く叱りつけられてるこどもを見かけました。
どんな理由であれ、その光景は異常なほど強烈でした。
止めた方が・・・
でも、もし止めに入って、私のせいでそのあと家の中で叩かれるようなことがあったら…
でも、ママもいっぱいいっぱいになってて誰かに止めてほしいんじゃないだろうか・・
手が出たら止めよう。
でも手が出る前に止めたほうがいいのだろうか。。。
まだ若かった私には、どうすればいいのかまったくわからず、頭の中は堂々巡り。
いっそのこと、うちの子になったら守れるのにとさえ考えました。
いろんなママがいます。
料理が得意なママ、苦手なママ。
掃除が得意なママ、苦手なママ。
こどもが好きなママ、好きになるこどできず自分を親不適合者と責めるママ。
みんななにかが得意で、なにかが苦手なものです。
十把一絡げに、その人を責めることはできません。
でも、自分を責め続けてる人は、自分ではどうすることもできず助けを求めているように思います。
こどもを助けたい。
もしまた同じ場面に遭遇したとき、どうすればいいんだろう。
ずっと考えていました。
私は、こどもを抱えて両手がいっぱいでベビーカーが運べないときは、見知らぬ誰かがバスに乗せてくれました。階段を運んでくれました。
地下鉄の栄の階段で転んだ時は、見知らぬ人が飛んでった靴を拾って履かせてくれて、別の人が立たせてくれました。
こんなに優しい人たちに恵まれてるのに、私は、どうにもできない自分を責め、こどもに当たり、また自分を追い詰めてる人たちにどうしてあげればいいんだろう。
子育てはひとりじゃできない、どうにもならない時、人の暖かさがどれだけ救われるか、知ってるのに動けない自分が本当に情けなかった。
どんな親でもこどもにとって、世界でたったひとりの親なんです。
小さなこどもには、親しかいないんです。
わかっていても、どうにもならない人がいる。
助けてと言ってくれたらすぐに助けられるのに、と悔やみました。
そしていま。
私たちは助けてと言ってくれるママ達の元に【笑顔】を届けにお伺いしています。
私たちは助けを求めてくれることで、恐れず自信をもってお伺いできることが嬉しいのです。
私のこども達はもう3人とも成人を迎え、私がなにかしてあげる年齢ではなくなってしまいました。
人を育てた私が次にできることは、
ママの経験や、家事の経験を、だれかに役立てることができると思います。
そして、同じように思っているのは私だけではありません。
動物愛護団体の理事として、犬の殺処分をゼロにした経験が生きています。
動物達を助けたいと思っているけどなにをしたらいいのかわからない人たちに、できることを示すこと。
時間はあるけどお金がない人は労力で。
お金はあるけど時間がない人は財力で。
どちらもある人はどちらも(笑)
そうやって助けられてきた命は、年々数えるほどに増えていきました。
そして、犬の殺処分ゼロはまだ続いています。
これと同じように、
こどもを助けたい人はたくさんいます。
私たちリズメリットのスタッフひとりひとりがそうです。
彼女達は、ひとり1世帯~10世帯ほどママの心と体に寄り添い、ご家族のライフベースを支え、
お客様から「ありがとう」という私たちにとって特別な最高の言葉をいただいています。
私の仕事はいま、
彼女たちの人として、母として、女性としての美しさをもっとたくさんの人に感じていただくことです。
彼女たちに、だれかの支えとなったという自分を大切に感じてもらうこと。
あなた達の人生で当たり前にこなしてきた家事という仕事は、とても素晴らしい、人を支え、こども達の未来を繋ぐ誇らしいことなんだと伝えていくこと。
そして、そんな素晴らしい彼女たちの心と行動を肯定できるよう、生活を守ること。
良いことを行う者には良いことが返ってくるのだと、あらゆる人達に証明していきたい。
私は良くも悪くも、少し神経質だし心が弱くセンシティブなので、スタッフひとりひとりに支えてもらっています。
人として、社長としてもまだまだ未熟で、支えきれないこともありますが、
中身が伴い背伸びしてみせるのではなく、これから10年20年と年月をかけ共に成長していきたい。と言える関係に感謝しています。
エピソード①
昔は、もう少し私も尖っていたように思います。
来るもの拒まず、去るもの追わず。
自分で考えた結果なら、尊重すべきと思っていました。
スタッフにもです。
倫理に入会して2ヶ月。
ひとつチャレンジしたくなりました。
それは、「真剣に退職を考えているスタッフを引き止めてみる」ということ。
全力を賭しても引き止める策がないスタッフには、悔し涙を流すほど尽くすことができました。
熱い思いでやりたいことを話してくれたスタッフには、エールと共に笑顔で見送ることができました。
だけど、
一心に彼女の思いを聞き、私の思いを真摯に伝え通じたとき、心機一転して尽力してくれるようになったかけがえのない存在となったスタッフを得ることができるようになりました。
私が去るもの追わずと思っていたのは、去ることを選んだことを捨てられたように感じていたのかもしれません。追うことはすがるようでなんとなく恥だと思っていた気がします。
でも話も聞かず追わなかったら、見捨てたのは私の方になることに気がつきました。
去るのは、私の力不足・配慮不足からきたことだと、受け止めました。
思いを表現するのは難しいし、伝えるのは難しい。真摯に伝えても届くかどうかは、相手とのこれまでの関係性など様々なものに大きく左右され、曲がった解釈になってしまうこともあります。
チャレンジが成功しても、次への課題が見つかります。
もっと的確に思いを届けてることができるように、行動で示していきます。
エピソード②
弊社は、直行直帰が基本となりますので、事務局スタッフのみとなりますが、
倫理にならい、朝礼を取り入れました。
初めは「私のエゴでスタッフに強要なんてできない」と、ハッキリ明確に「絶対にイヤです」と当時の専任幹事だった鈴木さんに言っていたのですが、シモテックさんなど朝礼訪問させていただく機会をいただいているうちに、スタッフ一丸となる姿がカッコよくて羨ましいとすら思うようになったの自分の心の変化におもしろいな~と思うようになったんです。
でも、私がちょっとやってみたいからって事務局にそれいったら、またおかしなこささせやがってとか、宗教みたいなことに感化されやがってとか、嫌がられたら強制するのもいやだしな~と思って、言い出せなかったんですね。
ある日、事務局で新入社員が入社するとなって、ふと思ったんです。
(やるならいまだw)と。
いままでやってたのね~普通なのね~といく作戦でいこうと思ったんですよ。
でも、すでに事務局回してた子がいたので、彼女がいやがったらやだな~と思ってまだ言い出せずにいたんです(笑)
そしたらある日、朝礼見学に行ってきた話をサラリとしたら
「私も前の会社でやっていましたよ~」
と。
はい!翌日から導入いたしました(笑)
朝礼で大切にしたかったのが、スタッフに順番に朝の挨拶をして欲しかったんです。
それから、企業理念、行動模範斉唱、役職者の心得斉唱も。
司会進行も経験して欲しかったんです。
いま思えば初めからだいぶ詰め込んでおります。
朝礼導入から2年経ち、結果として、
・スタッフの趣味嗜好がわかるようになり、近い存在になりました
・ゲーム感覚で時間を守り、内容を充実させるチャレンジをみんなで一緒に楽しめるようになりました
・得意不得意がわかり、事務ジャンルでの適材適所で輝けるようになりました。
・みんな朝の挨拶が上手すぎるおかげで、代表挨拶が鍛えられました。
時々、あそびに来てくれた倫友が飛び入り参加してくれるんです。
事務局のスタッフ全員で明るく笑顔いっぱいで迎えいれてくれて、その笑顔を見せてくれるだけで充分価値を感じます♡
福井や兵庫に転勤や引越しをしても、事務局一丸となっているのは、朝礼を行っているためです。
一時テレワーク班を朝礼から外した時、心が離れているような気がしました。
それもあって、最近はテレワーク特有のネットワーク回線による時間差斉唱を『心で合わせる』という概念で進めています。
【なにが大切か】
朝礼は心を合わせるきっかけを作ってくれるものだと、リズメリットでは考えています
まとめ
人権や法律、病気や貧困問題、とても複雑だけど、
具体的な支援をしている人たちが、私のまわりにはたくさんいます。
名古屋市東部は「だれかを助けたい」と思う心を大切にしている【福祉系】が最も多い単会だと思います。
東部だけでなく、それぞれの単会、それぞれの事業で、それぞれの分野でしかできないことを応援し、
助け合いながら、
私は私のできること
「ママに笑顔を。家庭に笑顔を。こどもに未来を」をまっすぐ邁進していきます